独自の工夫が
生み出す
薫り高いお茶
製茶できっちり蒸し
揉んだ葉は長期保存ができます。
秋になるとかえって
美味しくなることも。
澄んだ山吹色は
深蒸しとは思えない
さらりとした雫です。
力のある葉の初夏の薫り
熟成した旨み。
しばし舌の上で転がして
愉しんでみてください。
霧の梟 きりのふくろう
霧の山麓で育てた
自園自製の
厳選一番茶のみ使用
○デザインコンセプト
鹿児島県南九州市頴娃町の霧深い山麓の茶畑で栽培。
親子三代の自園自製のお茶栽培。深蒸しで渋みを抑え、薫りと旨みを引き出しました。
パッケージデザインは、レトロな共感性にヨーロピアンテイストな斬新さを調和しました。
○ネーミングコンセプト
園の茶畑は標高200m以上の山麓にあり、朝晩の霧が薫り高いお茶を育む適裁地です。
美味なるお茶は畑の土から、株の根から」と、常によき道を指向し、日々精進しております。
「ふくろう」はギリシア神話で”知恵の神”とされ、知恵・学問・芸術のシンボル。森林に生息していることから「森の賢者」とも言われています。その名から、「福来郎」「不老」にも通じ、縁起物として重宝されてきました。栄西禅師は『喫茶養生記』で「茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり」と伝えております。
夜になると、山麓の森からふくろうの声が聞こえてきます。朝昼は私たちの手で、夜は星と月とふくろうに見守られて美味しいお茶になりますように・・・と願いを込めた名前です。
清々しい朝晩の霧の山麓
日本列島の南端に
お茶の適裁地があります
当園の茶畑
健やかな根っこ
畑に足を踏み入れると、足跡が土に押し返されて、すうっと消えていく。 空気を抱き込んだ大地は地中深くの根毛まで健やかに育みます。 土壌診断を頻繁に行い、独自の施肥計画を実行。根はすくすく伸びて、肥料分、水分、酸素を効率よく吸収。 地上からは見えない根っこが良質なお茶の葉の要です。
男らしい生葉としなやかな茎
当園の茶樹をかき分けてみると、下枝まで濃い緑の葉がたっぷり。 力のある枝で構成された張りの良い株だからこそ、被覆せず露地栽培にこだわります。 肥沃な大地と太陽が育む大きく艶のある生葉。 長い「蒸し」と「揉み」にも崩れません。
素晴らしい葉を生む独自の摘み取り
茶樹の勢いを活かした成長点でのハサミ入れは長年の勘をもっても難しいもの。 摘み始めはある程度のところで摘み取ってみる。 今切ったばかりの枝を見て触れて、茶樹と問答。ハサミ入れ位置をミリ単位で調整します。 見事に枝が伸びて、厚みと艶のある茶葉が広がる茶畑。
強い「蒸し」にも崩れない理想の生葉
強く蒸すことで渋みを抑え、薫りや旨みを引き出しやすく。 生き生きとした厚みのある茶葉だから超深蒸しにも粉上に崩れず、しなやかに応えてくれます。 どの工程でも五感を駆使して、手で触れて、片時も目を離せません。
「三煎、四煎でるね」「香気が高い」と喜ばれる由縁です
薫りと旨みを引き出す「揉み」には時間をかけ、より高い香気、総合的な美味しさを追求。 粉っぽくないので一見、超深蒸しに見えないといわれる当園の荒茶。 特に針のような茎は茶樹の健康の証。
鹿児島県
南九州市
鹿児島県薩摩半島の南側に位置する南九州市頴娃町は、標高が高く霧深いお茶の摘採地。天保7年現在の新牧地区に種子を播種したのがこの地域の起源とされ、今では品評会でも数多くの受賞歴を誇ります。南九州市は、市町村単位のお茶の生産量が全国一位。お茶農家同士で手を取り合い、知覧茶のさらなる品質向上と発展に取り組んでいます。当園は朝晩霧が這い登る標高200m以上にあり、おかげで昼夜の寒暖差が大きく、薫り高いお茶ができるのです。
栽培品種
ゆたかみどり
早生種。主に鹿児島で栽培。 「かぶせ」や「深蒸し」で、濃厚でまろやかな味わいに。
さえみどり
早生種。「やぶきた」と「あさつゆ」の交配種。冴えた鮮緑色、渋みやクセが少なく旨みがある。
あさのか
中早生種。薫りは上品でさっぱり。 旨み成分のアミノ酸や渋み成分のカテキンがともに多い。
やぶきた
中生種。日本の茶栽培面積の約8割を占める。豊かな滋味と甘み、品のある薫りが特徴。
あさつゆ
中生種。主に鹿児島で栽培。特に色沢・水色に優れる。渋みが少なく、旨みや甘みが強い。
くらさわ
中生種。他の品種よりカテキンが多いため渋みが強く、ブレンドするとメリハリのある味わいに。
はるもえぎ
中生種。淡緑色の水色で「やぶきた」より旨み成分のアミノ酸が多く、渋み成分のカテキンが少ない。
おくゆたか
中晩生種。栽培が難しいが、樹勢が強く、品質優良。優雅な薫りとまろやかな旨みが特徴。
おくみどり
晩生種。さわやかな香りで、クセが少なくすっきりとした味わい。てん茶や玉露にも適している。