お茶づくりのこだわり

下窪勲製茶のお茶のできるまで

大野岳頂上からの眺望

清々しい朝晩の霧の山麓。
日本列島の南端にお茶の適栽地があります。

鹿児島県薩摩半島の南側に位置する頴娃町は、標高が高く、霧深いお茶の適栽地として品評会でも数多くの受賞歴。頴娃町の属する南九州市は、市町村単位のお茶の生産量では全国一位。丘陵に連なる緑の茶畑には朝晩霧が這い登り、当園は標高200m以上という恵まれた環境。おかげで昼夜の寒暖の差が大きく、薫り高いお茶ができるのです。


頴娃町大野嶽山頂からの眺望

 

下窪勲製茶のお茶のできるまで

健やかな根っこ

畑は全部で30ha。ふかふかした土は、力のある踏み応えで一歩一歩をとらえます。今踏んだ足跡が土に押し返されてすうっと消えていく。空気を抱き込んだ豊かな大地は地中深くの根毛までやさしく包み込み、健やかに育みます。土壌診断を頻繁に行い、独自の施肥計画を実行。ストレスのない根は無理なく伸びて、肥料分、水分、酸素を効率良く吸収し、茶樹は元気になる。地上からは見えない根っこが良質なお茶の要です。

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男らしい生葉としなやかな茎

茶樹をかき分けて、下枝をご覧いただくと、当園の茶樹は葉の層が厚く、濃い緑の葉がたっぷり茂ります。力のある枝で構成された張りの良い株だからこそ、被覆せず露地栽培にこだわります。肥沃な大地と太陽が育む大きく艶のある生葉。長い「蒸し」と「揉み」にも崩れず、薫りと美味しさを最大限に引き出します。

[写真]男らしい生葉としなやかな茎

 

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素晴らしい葉を生む独自の摘み取り

特に新茶の摘み取りは緊張します。茶樹の勢いを生かした成長点でのハサミ入れは永年の勘をもっても難しいものです。摘み始めはある程度のところで摘み取ってみる。今切ったばかりの枝を見て触れて、5分、10分は茶樹と問答。考えまた試みる。ハサミ入れ位置をミリ単位で調整します。見事に枝が伸びて、厚みと艶のある茶葉が広がる茶畑。

[写真]素晴らしい葉を生む独自の摘み取り

 

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強い「蒸し」にも崩れない理想の生葉

強く蒸すことで渋みを抑え、薫りや旨みを引き出しやすく。生き生きとした厚みのある茶葉だから超深蒸しにも粉状に崩れず、しなやかに応えてくれます。蒸しあがった葉は、揉んでほぐれるとシャキッとして見事です。どの工程でも五感を駆使して、手で触れて、片時も目を離せません。

[写真]強い「蒸し」にも崩れない理想の生葉

 

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「三煎、四煎出るね」、「香気が高い」と喜ばれる由縁です

揉捻は「揉み」、茶葉にヨリをかけ、薫りと旨みを引き出します。揉みに時間をかけることで、より高い香気、総合的な美味しさを引き出しています。粉っぽくないので一見、超深蒸しに見えないといわれる当園の荒茶。特に針のような茎は茶樹の健康の証。

[写真]「三煎、四煎出るね」、「香気が高い」と喜ばれる由縁です

 

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長期高品質保持の緑茶

製茶できっちり蒸し、揉んだ葉は、長期保存ができます。秋になるとかえって美味しくなるとも。澄んだ山吹色は深蒸しとは思えないさらりとした雫です。力のある葉の初夏の香り、熟成した旨み、しばし舌の上で転がして、愉しんでみてください。

[写真]長期高品質保持の緑茶